棟鈑金について

瓦葺き以外で施工された屋根材（ガルバリウム鋼板やスレート等）の多くは「棟鈑金（＝棟板金）」という部材を取り付けています。棟鈑金は屋根材をしっかりと止める、大切な役割を果たしています。

Chapter1.

棟鈑金の劣化は屋根の寿命を縮める

「棟（むね）」は屋根の頂上にあたる部分、いわゆる「三角」になっているところのてっぺんを指しますが、それらが金属製でできているものを「棟板金」と呼んでいます。
以前はトタン素材で多く作られていましたが、経年劣化によるサビ等にも強い、ガルバリウム鋼板でできているものが近年は増えてきました。雨風から大切な家屋を守るため、なくてはならない部材です。また、屋根裏の換気にも一役買っているので、屋根材とともに劣化には注意しなくてはいけない箇所です。

Chapter2.

一番怖い「飛散」を回避するには

棟鈑金の下には、「貫板（ぬきいた）」という板が入っています。この貫板が劣化すると中で止めている釘が浮いたりサビが出てしまい、棟鈑金を支える力が弱くなります。また、浮いてくることにより釘が抜けてしまうと、雨水が入り込んで腐食や劣化の原因にも。そして一番怖いのは「飛散」。剥がれた棟鈑金が吹き飛び、周囲の家や車を傷つけるといった二次被害は避けたいものです。
しかし場所が場所だけに、ここはプロの手に任せることが大切。特に20年を経過して、いまだに修繕を行なっていない場合は、至急専門の業者に点検・見積もりを依頼することを強くお勧めします。

※強風による棟鈑金の破損は、場合によっては火災保険が使える場合もあります。補償内容にもよりますので、火災保険に加入されている方はぜひご契約の保険会社さまにお尋ねください。（弊社ではお答えできかねますのでご了承ください）

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